私立中学合格。入学後に待っていた更なるの試練。「合格して終わりではありません」
私は中学受験経験者です。
今度、可愛がっている甥っこが、中学受験をするので、姉と一緒になって、勉強を教えたり、志望校選びの相談に乗ったりしています。
その時によく思い出すのが「私も勉強するの嫌いだったなあ」という共感の気持ち。
時代や場所柄もあってか、今の中学受験の方が、私の時よりずっと壁が高くなっていると思います。(率直に、問題が難しい!と感じます)
私の入った中学は、女子校で、有名大学の進学率もいい所謂「進学校」でした。
その割に、入学試験は算数、国語の2科目受験で、私の時代はそこまでの狭き門ではなかったのです。
なので、まあ勉強嫌いな私でも、親に反抗しながらもそこそこの勉強量で、何とか合格できました。
が、しかし!
当たり前ですが、「合格して終わり!ではありません。」
親が必死に勉強させて、子供が入った中学で待っていたのは、もしかしたら、受験勉強よりもハードかもしれなかった、まさかの試練。
「入学後の難易度の高い授業」
「山のような宿題たち」
「厳しすぎる校則」
以下でこの3つについて、説明していきたいと思います。
⓵「入学後の難易度の高い授業」
私が、まず最初に入って感じたことは、「(事実かどうかは置いておいて)周りのみんな頭がいい」ということ。
中学に入ったばかりの時は、冗談抜きで自分以外の全員が秀才に見えました。(多分、お堅い、昔ながらの制服のせいだと思います。)
幸い話してみると、気の合う子はたくさんいて、自分の居場所がないなんてことはありませんでしたが、とにかく授業についていくのが大変。
「難易度の高い授業」
これについていくのに精いっぱいというか、中学時代は正直全然ついていけていませんでした。
そしてその結果。。
入学後の初めての試験で、学年全体の順位で見事ビリから2番目を獲得!
当時の私は、そんな順位すら気にしないくらいお気楽娘だったのが、不幸中の幸いでした。
※結果だけを話すと、そのまま附属の高校に入ってからだんだんと成績が上がり、最終的には学年の真ん中よりちょっと前くらいの成績になります。
その方法はまた後日の記事で紹介していきたいと思います。
例えば、当時(25年くらい前)にしては珍しいかな、中学1年から、ネイティブの先生による英会話の授業がありました。
私立中学でなくても今は普通のことかもしれませんが。
でも当時の私は、彼らがさっぱり何を言ってるのか分からなくて、毎回この授業が恐怖(笑)
最初の英会話の授業で早速、私は英会話アレルギー、外人恐怖症を発症してしまいました。
よかれと思って組み込まれている科目が、レベルに合っていない生徒には、逆効果だったりするんですね。
もちろん、この授業で英会話能力のレベルがぐんぐん上がっていく生徒もたくさんいました。
英会話だけでなく、全教科において、粒ぞろいの先生たちが毎回がんがん当ててくる!
国語とか算数はともかく、苦手な理科、社会は毎回隣の席の子に助けてもらっていました。
ただ、当てられて答えられなくても、怒られたりすることは中学ではあまりなかったとは思います。(話を聞いていなかった場合は別です。)
「授業に何とかついていく」このことは中学1年生ながら、もれなく全員に与えられたずっしりと重い石のような課題だったと思います。
⓶「山のような宿題たち」
私は遠距離通学者で、毎日普通電車で1時間かけて学校に通っていました。
基本的にはその電車の中では、友達と宿題をやる。
中学に入ったばかりの時はまだ真面目だったので、きちんと出された課題はやるようにしていました。
ただ電車でやっても終わらないので、家に帰ってもやる。
それくらい宿題の量は多かったと思います。
学校に慣れてきた頃には、頭のいい友人に宿題を見せてもらうという選択もあるんだということが分かって、勉強嫌いな自分の負担を少し軽減する術も身に着けました。
さすが「私立中学」だと言わんばかりの宿題の量に、毎日辟易したのを覚えています。
⓷「厳しすぎる校則」
入学したばかりの中学1年生の頃は、これが普通だと思っていたので気付かなかったのですが、風紀(規則)がとても厳しい学校でした。
※以下は中学高校共通の校則です。
- スカートはひざ下
- ルーズソックス不可
- 肩についた時点で髪は結ぶ
- 染髪不可
- 校内にお菓子を持ち込むことは禁止
- 下校後に飲食店に立ち寄ることは禁止
- 下校後の買い食い不可
- 下校後にカラオケなどに行くのは禁止
などなど。
ざっくりながら、でも細かくわかりやすく挙げると、こんな感じの決まり事がありました。
もちろん中学3年生くらいから、だんだんと縛られた校則の縄を自分で解いていき、先生の目を盗んでは、友達とカラオケに行ったり、アイスを食べて帰ったりしていました。
ただ、テスト終了後などは、先生たちが生徒が立ち寄りそうな場所を見回るので、何度が見つかり、反省文を書いたこともあります。
こんな規則、公立や自由な校風の学校の生徒からしたら、信じられないと思われるかもしれません。
が、たまに校則は破るものの、特に反発したりせず、髪も染めずに高校生活まで送ってきました。
今思えば、環境(学校)に染まるって、こういうことなんですね。
私立中学すべてが私が通っていた私立中学のように校則が厳しいわけではありません。学校それぞれの校風にあった規則が設けられていると思います。
それに私は、こんなに校則が厳しくても、学校も先生も好きでしたが、やはり反発する生徒もいます。
当たり前のことですよね。
一言で言ってしまうと、前述したとおり、勉強もハード。勉強が苦手で、私のように能天気ではない生徒はやはり悩み、学校をやめてしまう子もいたのが現実。
何を言いたいかというと、要は苦労して入った私立中学でも、校風、校則や勉強の難易度が、子供に合わない可能性があるということ。
もちろん、入学してみないと分からない部分はあるし、いい大学に進学してほしいから勉強なんて厳しいのは当たり前と思われるかもしれません。
それに、そういう壁を乗り越えていくことは成長の1つでもあります。
でも、できれば、親が志望校選びの際に、自分の子供がその学校に通うところを想像してみるのがいいと思います。
そうすることで、子供も親も、入学する前に、ある程度の「覚悟」を持ち、入学してから予想を超えた部分(ギャップ)に対する抵抗を少しは軽減できると私は思います。
一生懸命勉強して合格して入った学校で、これから新しいスタートを切る。
そのために、「自分の子供」と「学校」を知ることがとても重要だと考えています。
中学受験をする前に親が押さえておくべき5つのポイント - KIKOの子育てブログ 時々甥っ子登場